2001年6月22日（金）
関空からオランダのアムステルダムで乗り換えて、気温３６℃のマドリッドに
降り立ったのは夜７時だった｡ 15時間の長旅である｡
空港にはガイドをお願いした｢康祐こうすけ」君が、名前を書いた紙を持って
待っていてくれた｡心細い異国の地ではほっとする一瞬である。
康祐君は私のフラメンコの先生｢由加里さん｣の友達で､マドリッド大学に籍を
おきながら、通訳や翻訳やガイドをしていると言う超優れものなのだ｡
まずは荷物を置きに、タクシーでホテルへ向かう｡
タクシーの中の康祐君は、運転手さんと流暢に会話をしている。
それもそのはず、彼は5歳からスペインで暮らしているそうだ｡
* Madrid
さてホテルについてすぐ、｢そこらへんを散歩してみますか？｣と言う康祐君の提案で
近くの王宮(Palacio Real)を見物した｡
スペイン王宮
３６℃といっても空気が乾燥しているので暑く感じない
それに夜になるにしたがって冷えてくるのだ
このとき､時計は夜の8時半を指していた｡しかし、しかしだ。
空はまだまだ明るい｡ 聞くと10時までは充分明るいと言う
定番ドンキホーテの像があるスペイン広場
ドン・キホーテ＆サン・チョパンサ,後ろはセルバンテス像
飛行機の中で食べ尽くめの我々も、やっと少しおなかがすいてきたので夕食を
とることにした｡
「ここは魚介類が美味しい店ですよ」と言って連れて行ってもらったレストラン。
ディナーにはまだ早いらしく（夜９時過ぎ！）､なんと客は私たちだけであった｡
なのに時間がたつにつれてどんどん人が増えていき､私たちが出る頃（11時頃）
には、店は超満員！
スペイン人は夜遊びが好き！ それも夜の明るさを見れば納得･納得。
* Toledo
朝9時に康祐君が迎えにきてくれた。
マドリッド近郊のトレドToledo観光だ。
高速バスで１時間半のところにある｡
高速バス（これから何度もお世話になる乗り物だ）
トレドは三方を川に囲まれた高台にあり､自然の城塞都市である｡
ここには荘厳なカテドラル（２７０年かけて建てられた）があり､
今でもスペインカトリックの中心だそうだ｡
写真は撮れなかったが、各時代のアーティストたちの粋を集めた装飾や、
ステンドグラスの見事なことといったら無かった！
ここは必見！！！だ。
トレドのカテドラル
城砦の中を歩いてみた｡
車が1台やっと通れるかどうかと言う、狭い･せまい石畳が縦横無尽に走っている｡
今にもそこの路地から、馬に乗った騎士が現れそうな雰囲気である｡
トレドを案内してくれる康祐君
この城塞都市の、川をはさんで対岸にはパラドールがある。
（パラドールとはスペイン全土84ヶ所にある歴史的建造物を改造し
有効利用している国営ホテルのこと）
私たちはここで食事をした。
まず頼んだのがガスパッチョ。
「おいし〜い！」暑いときはこれに限る｡
余談だが、これから先のスペイン旅行で毎日欠かさずガスパッチョを注文したのは
ここのが非常に美味であったからである。
夏野菜のスープ、ガスパッチョ
パラドールからの眺めは、エル・グレコが描いたといわれる中世のトレドの風景そのままだ｡
なんともはや、トレドには時のながれというものはないのかしら？
パラドールから見たトレド
